コネクションプラティスでは、扁桃体の反応の話をお伝えしますが、
それに関して、次のようなご質問をいただきました。
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☆扁桃体の反応での犬のくだりについての質問
刺激と反応の間にスペースを作ると、今までと違う行動が取れるようになるよ、と話していたら
人に対しても、苦手タイプだなと感じたら、その人の人となりを知って対応したら?と、なんだかまっとうな事をさりげなく言われ。
こんなとき、どのように説明したらいいでしょうか?
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それに対する私の回答を書いてみますね。
扁桃体が反応してしまうため、論理的に考えることは、反応を止める役には残念ながら立ちません。
一番古い脳は「脳幹」という部分で、それの役割は、生存し続けること、を担当しています。
論理的に考えるより前に、「犬!」「怖い!」「生き延びるために排除せねば!」もしくは「生き延びるために逃げねば!」という反応が、ものすごく早いスピードで起こります。
その反応を抑えるための方法として、
スペースをとり、十分に共感し、クイックコヒーランスを行う、ということをおすすめしています。
はじめて扁桃体のアラーム信号がしゅーっと静まっていきます。
「怖かったんだよね。守りたかったんだよね」
という自己共感が、反応を抑えるために役立つということです。
ひとつ、私の体験談を紹介させてください。
先日、京都に行ったときに、狭い道を車がどんどん来るのが、こわくてこわくて、
「車が多くて怖い。怖い」
とばかりつぶやいていました。
もちろん、周りの景色も見えていませんでした。
あ、これは扁桃体の反応だ、と気付きました。
どうして私はそんなに車が怖いのか?
と自分に問い、ある出来事を見つけました。
私が小学生のときに、同級生が、狭い道で通っている車に引っ掛けられて死んでしまった、ということを思い出しました。
「あぁ、そうだった。あのとき、私はとても怖かったんだ。狭い道に車が通っていると自分も死んでしまうかもしれない、という恐怖感があったんだ。
そっか・・・怖かったんだよね。
安心、安全に歩くことが、大切だよね」
というように、自己共感をその場でしました。
その後、車が同じように自分のそばを通っても、「怖い怖い」と思わなくなっていることに気付きました。
そして、周りの景色がようやく、目に入ってきたので驚きました。
いくら頭で考えて「車は離れて通ってるから大丈夫だ」と思っていても、
扁桃体の反応を抑えることは不可能でしたが、
その反応の元になる出来事に共感することで
反応を抑えて普通に道を歩くことができたのです。
もし、それがまったく思いつかないような場合には、
クイックコヒーランスで洞察を得ることが役立つかもしれません。
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