メールマガジン最新号「【御礼】ラスールジャパンシンポジウム開催!」

 七夕の京都に、国内外からラスールが集い、小さな子どもからその祖父母世代まで、約70人が集まり開催されたラスールジャパンのシンポジウム。

 開催にあたりご寄付をいただいた皆様、会場でドネーションしてくださった皆様、また、多方面でご尽力いただいた皆様に、心から御礼申し上げます。

 ワークショップから、事例発表まで、盛りだくさんの内容で、コネクション・プラクティス(以下コネプラ)の可能性を広くお伝えできたのではないかと思っております。

このメールマガジンの最後には、日本各地で開催されているコースのご案内も記載されています。コネプラにご興味を持っていただけた方は、是非、お住まいの地域のラスールにお問い合わせください。

【ご報告】「ラスールジャパンシンポジウム開催」

七夕の京都、竹で作られたティピが出現し、笹の葉にはハートの短冊がびっしり。
木々の描かれたタペストリーに囲まれた空間では、ラスールたちが道先案内人となりコネプラのエッセンスを伝えている。ラスールの森の出現だ。

開会の挨拶では、アメリカからオンラインで、コネプラの創始者リタ・マリー・ジョンソンが参加。「今日は、離れ離れになった恋人たちが、時間も空間も越えて再会する日だと聞きました」と言い、自身のパートナーであるリカルドを紹介してくれた。

リカルドは、コネプラを通じて出会ったリタとの関係について「リタ・マリーは、特別な人。私たちは滅多に言い争うことはなく、小さなことでもお祝いし、正直に話し合うことができる」と話してくれた。

ふたりが、8月24日に結婚することを発表すると、会場は、歓声とお祝いムードに包まれた。

この日、1回目の体験ワークショップは、まさかのリクエスト制で、参加者の声から「コネプラ・エクスペリエンス」が実施されることとなった。

参加者全員で大きなまん丸の円となり、ファシリテートするマスターラスールのきくちゆみは、「ネイティブアメリカンの儀式では、参加者全員が見渡せるようにまん丸なサークルにならないと儀式が始まらない」と円の形にこだわった。

「コネプラ・エクスペリエンス」は、スピーカーとなる1人の話を皆で共有し、その人の感情やニーズ、そしてその話に相手がいるなら、その相手の感情とニーズを、円となった参加者全員で推測しスピーカーに伝えていく。

そして沢山の共感を受け取ったスピーカーは、そこから、一番大切な自分のニーズ、相手のニーズを見つけ出し、双方のニーズを満たす行動プランを立てる。
その時に、洞察を導く「コヒーランス」を参加者全員で行うのだ。

複数人で行うコヒーランスは、パワフルだ。あたたかな波のようなものが押し寄せ、初めて体験する人が洞察を得ることの助けにもなる。

そして、午後の事例発表では、このコヒーランスを脳の視点から解説するマスターラスール・森田玄の事例発表

「発達障害への新しいアプローチ 心とからだのコヒーランス~コヒーランスの医療への応用として~」が行われた。

続いて、現役の教員でもあるラスールの水谷みどりによる「特別支援学校での導入例」では、ニーズが十分に満たされている状態を「大きい」、満たされていない状態を「小さい」と表現するなど、子どもが理解し、自分で使えるようにと工夫され、コネプラが特別ではなく、日常として子どもたちの生活に浸透していく様子、水谷先生と子どもたちとの心温まるやり取りに、笑みがこぼれ、目を細める人も多かった。

2回目の体験ワークショップは、キリンvsジャッカルの「共感ノック」。

マイクを持って吼えるジャッカルに、キリン役の人が共感的に言葉を返す。ジャッカルの人は、目の前の人に、もしくは、物申したい相手が目の前にいると見立てて、

「ちゃんと人の話を聞きなさい!」
「なんでいつもそうなの!」
「優柔不断でイラつく!」……と、
本音をぶつけまくる。

 突然の罵詈雑言の嵐に、戸惑う人も多かったこのワークだが、終了時間を迎える頃になると、目を覚ましたジャッカルたちがノリノリで、なかなか終わらないムードになっていたのも、面白かった。

本日、2度目の事例紹介では、神奈川の大槻ホリスティックから院長であり、ラスールの大槻麻衣子さんの事例。

伊勢原市の子ども家庭相談課という要保護児童対策地域協議会の事務局で、児童虐待などの予防や支援を行っている部署の職員たちを対象に、全国初として市からの依頼を正式に受け、コネプラの基礎コースを実施した例を紹介した。

実際に、コネプラを学んだ職員からは、「相談者とのラポール(信頼関係)を築くのに、ものすごく役立っている」という事後報告も受けたという。

また、虐待の疑いがあるケースでは、子どもと感情のカードを使って対話をしていく中で、「自分が悪いのかな」と思っている子が非常に多いということがわかったということを、声を詰まらせながら報告した。

また、そうした子ども達のニーズの多くは「聞いてもらうこと」だという。

実際の映像はこちら
(約20分あります)

続いて、医師でありラスールの高木真美からは、在宅医療の現場でのコネプラの活用について報告があった。

在宅医療の現場は、通常の医療現場よりも、多くの人が関係し、その分、意思疎通の難しさ、思いのぶつかり合いなどで、スタッフ、患者共に疲弊する場面が多いという。

そんな中、非常勤で訪問診療をする彼女がしたことは、「コヒーランスの状態で患者さん宅を訪問することだけ」だったという。

しかし、たった、それだけのことで、不思議なほどに、患者さんが心を開き、その方の中にある処理されなかったネガティブな感情を吐露しれくれることになったという。

真美さんのプロフィールはこちら
http://rasurjapan.com/rasur-takagi-mami/

最後の事例紹介では、元保育師で今は、民生委員など、小学校の様々なボランティアに参加するラスール・小野佳代子が、小学校の教員研修で、コネプラを伝えた事例について紹介した。

校長先生の「若い先生方の共感力を養うにはどうしたらいいのか?」という悩みに応える形でコネプラを紹介し、教員研修を開催した実例と、来年度から教育基本要領に「対話的」というキーワードが含まれることを上げた。

「実際に教育現場での前例ができてきているので、全国に広がっていって欲しい」と語気を強め、「自分たちの地域でも」と考える人に希望を与えた。

3年でコネプラの広がりは加速した。

一人ひとりがその熱い思いを手渡すように広げていったものが、教育や医療、行政などの現場にも伝わり、新たな可能性を具現化していっている。

今回初めてコネプラを知ったという参加者は「子育て中の人に限らず、子どもに関わる人には絶対に知ってもらいたい。特に、子どもは、言葉で十分に表現できないからこそ、ハートで伝え合うことができたらいいと思った」と話してくれた。

大盛況だったエムウェーブ体験ブース
感情とニーズのブース
七夕飾りには、子どもたちが書いた
ニーズがいっぱい
終了後の懇親会では
半数以上が一般の参加者でした
プロジェクトチームお疲れ様!

今年は、一般の方も気軽に参加できるシンポジウムとして開催。
次年度もまた新たな取り組みや事例発表が聴ける機会になるでしょう。

場所をご提供いただいたヒューマンフォーラム様をはじめ、ご寄付やサポート等もたくさんいただき、無事開催できたことを関係者一同心より御礼申し上げます。