コネクション・プラクティスとは

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<コネクション・プラクティスとは>

孤独、対立、格差、暴力、自殺、殺人、テロ、戦争…
今、社会には個人レベルから国際的なものまで様々な断絶があふれ、つながりが失われたたことによる弊害が日々報道されています。

企業、学校、地域、家族、自分の内面などを見渡してみた時にも、スムーズな意思疎通ができず、つながりの喪失を感じるような場面は、多々あるのではないでしょうか。

コネクション・プラクティスは、そんな現代社会に生きる私たち一人一人が、いつでも、どこでも、簡単につながりを取り戻し、互いの個性や人間関係を活かしながら、必要なものを共に満たす道を創造するための「つながりのスキル(技法)」です。

このスキルを使うと、安らぎや希望の基盤となる「共感力」と「洞察力」が高まり、

  • 心が乱れても、1~2分で穏やかになる
  • 自分や相手への思いやりの気持ちが湧き上がる
  • 新しい視点が得られる
  • 個人の力がムダなく継続して高まる
  • レジリエンス(回復力、しなやかさ)が養われる

…といったことが起こり、これらの相乗効果によって、

  • ストレスの即解消
  • ネガティブな感情からの解放
  • 洞察の導き
  • 感情のバランス維持
  • 対立の創造的解決

…が可能になります。

これほどまでに様々な場面に“断絶”による弊害が広がってしまったのは、本来、生きていく上でもっとも大切な技能とも言えるこのような「つながりのスキル」が、親世代からも学校からも教えられてこなかったことにも要因があるかもしれません。

その意味でも、今こそコネクション・プラクティスが一人でも多くの人に伝わり、このスキルを活用する人々を通じて、社会に温かなつながりが取り戻されてゆくよう願っています。

<コネクション・プラクティスの成り立ち>

コネクション・プラクティスは、以下の2つのスキルをベースに成り立っています。

1.NVC (非暴力コミュニケーション)による「共感的コミュニケーション」

コネクション・プラクティスでは、NVCの4つの要素のうち、「感情」と「ニーズ(必要としていること)」を集中的に学び、恥や罪、責任を取る気持ちからではなく共感をベースに行動することを目指し、共感力を高めていきます。

2.ハートマス研究所の「クイック・コヒーランス・テクニック」

心臓に意識を集中し心臓と脳の働きを同期することで、脳の働きが最大限に活性化すると同時に、自律神経バランスと身体の諸機能が向上します。

この技法によって肯定的でリラックスした状態がもたらされると幸せや感謝、愛を感じる「オキシトシン」というホルモンが分泌され、

  • 洞察力が増す
  • 共感力が増す
  • 視野が広くなり、創造力が増す
  • 個人の力が無駄なく継続して高まる

…といったことが起こります。

上記の2つを学んだ後に行う”洞察を得る”テクニックでは、思いもよらなかった解決策や、ヒントを得ることができます。

心の声に意識を向ける「共感力」と、物事の本質を感知する「洞察力」が養われ、それらの相乗効果から自分と他者の両方を大切にした新しい解決策がもたらされ、人間関係が深まり、物事が創造的・効率的に進むようになるスキル。それが、「コネクション・プラクティス」です。

<実践者たちの声>

仕事やプライベートでこのスキルを使っている方々からは、下記のようなフィードバックが寄せられています。

  • 仕事の中で詰まっているところがどこかすぐわかるようになり、効率的になった(30代、事務職)
  • 営業中、相手が本当に望んでいることがわかるようになった(40代、営業職)
  • 親戚との対立が解消して、これまでにないほど安心して年が越せた(30代、主婦)
  • 弟の話に共感できるようになり、「お兄ちゃんに話してよかった」と言ってもらえて嬉しかった(10代、中学生)
  • お母さんが優しくなった(7歳、小学生)
  • 家族の会話が増えた(40代、弁護士)
  • 子どもが言うことを聞いてくれるようになった(50代、主婦)
  • 他人の言動に一喜一憂しなくなった(30代、自営業)
  • クリエイティヴなひらめきがどんどん湧いてくるようになった(40代、アーティスト)
  • 怒っている人を見ると以前は恐いと感じていたが、今は「怒っているのは何が大切だからだろう?」と興味が湧くようになった(20代、学生)
  • 頭が真っ白になるような苦手な会話の渦中においても、一呼吸おいて自分の軸に戻り、落ち着いて話を続けられるようになった(30代、林業従事者)
  • 気づけば最近、心配や不安にとらわれなくなっている(50代、行政職員)
  • 落ち込んでも、立ち直るスピードが速くなった(30代、会社員)
  • ワクワクするような解決策がひらめくようになった(40代、広告業)
  • 以前より人に頼みごとを聞き入れてもらえるようになった(30代、販売業)
  • 苦手だった人との会話が楽しめるようになった(50代、飲食業)
  • 息子に共感したら、原因不明の病気で1年以上歩けなかった息子が歩けるようになった(40代、会社経営者)
  • 自分の解雇を話し合う役員会の場で冷静に誤解を解くことができ、職を失わずにすむだけでなく、役員たちとの信頼が深まった(40代、会社役員) …etc.

<基礎コースを社員研修に取り入れた日本のIT企業の経営者の声>

  • 社内で 「ありがとう」という言葉をよく聞くようになった
  • 水かけ論がなくなり、打ち合わせの効率が上がった
  • 業務効率がよくなり、一つの仕事に投じていた人数と時間が3割以上減った
  • クライアントと正直に対話できるようになり、信頼関係が増して仕事の依頼が増えた

<授業で取り入れたコスタリカの小学校での調査データより>

  • 75%の生徒がテスト中に不安感が緩和される経験をした
  • テストの平均結果が10~25%上昇した
  • 生徒たちの恐怖感と焦燥感が減少し、軽率な判断をしなくなった
  • クラスの活動により積極的に参加し、つながり、ユーモア、持続性が高まり、共感的な聴き方を示す生徒が増えた

◆米国で栄誉ある「(ノーチラスブック賞・心理学部門)」を受賞した、 リタ・マリー・ジョンソンの著書『完全につながる』(ハーモニクス出版発行・八月書館発売)には、実際にあった様々な効果のエピソードが具体的に紹介されています。

ラスールジャパンHP  http://rasurjapan.com/2016/05/18/completely-connected-japan/  をはじめ、amazon、楽天市場でもご購入いただけますので、ぜひご一読ください。

<コネクション・プラクティスの特長>

●いつでも、どこでも、誰にでもできるシンプルさ

●2つの手法(心理学に基づく「共感的コミュニケーション」と、
 心臓神経学に基づく「脳と心臓の同期」)を組合せた相乗効果

コネクション・プラクティスは、日々の嬉しいこと、悲しいこと、怒ったこと、つらいこと、何も感じないこと…など、どんな場面でも使うことができます。

使えば使うほどストレスがなくなり、自分にも他人にも優しくなり、
安心して、より創造的な日々を過ごせるようになります。

これは、「いつでも穏やかであり続ける」ことや、「常に理性的で完璧な状態になる」という意味ではありません。

そのつど湧き上がる様々な感情をしっかりと味わい見つめることで、
感情の奥に潜む「ニーズ(必要としているもの、価値観)」につながる共感力が身につき、そのニーズを満たすための方法を洞察する力が高まるので、誰かと対立したり、心乱れることが起きても、その出来事を相手や自分のせいにして責めるのではなく、「ニーズを実現に導いてくれる原動力」として活用できるようになり、結果的に、感情の起伏やトラブルへの恐れがなくなり、どんな時も安心してありのままの自分を生き、起こることやそれによって湧き起こる感情を創造的に活かしながら、ニーズの実現に向けて、思考や行動ができるようになるのです。

コネクションプラクティスは、「人が常に完全であり続けること」を目指すスキルではなく、人は様々な感情を持つ変化に富んだ生きものである、ということを前提に、「好ましくないことが起きた時も素早く立ち直って自分の軸に戻り、他者とのつながりも取り戻しながら、物事を創造的に解決すること」を目指すスキルです。

このスキルを学ぶと「平和な気持ちになる」という感想を持つ人が多いのですが、ここで語られる平和とは、「起こるジレンマや対立を創造的に解決できる状態」を意味していると言えるでしょう。

<こんな方におすすめです>

  • 自分の個性を存分に発揮して人生を楽しみたい方
  • 人の気持ちや感情とうまく付き合いたい方
  • 人との対立やすれ違いを解消したい方
  • 立ち直る力や、しなやかさが欲しい方
  • 創造性を高めたり、発揮するための方法を知りたい方
  • 問題が起こった時、責めたり、怒ったり、脅したり、責任を追求する”以外の”効果的な方法が知りたい方
  • 人に本当に受け取ってほしい大切な気持ちを伝えたり、受け取る力が欲しい方
  • モチベーションを上げたい方
  • より生き活きたとした日々を過ごしたい方
  • 人間関係をもっとうまくやるための、簡単で具体的な方法を知りたい方
  • 過去の出来事やトラウマから解放されたい方
  • 自分の人生を取り戻したい方
  • 思いやりや愛に基づいて生きたい方
  • 上記に当てはまる人の助けになりたい方
  • 教育に関わる方
  • 組織の役員やリーダー、リーダー候補の方
  • 会社の中で、人と関わって仕事をする方
  • 子育て中や、子育てに興味のある方
  • 大切な人との間に問題を抱えている方

<コネクション・プラクティスの歴史>

●生まれは、軍隊をやめた国

「コネクション・プラクティス」は、2002年、中米のコスタリカ共和国で、軍隊を廃止したこの国に憧れて米国から移住し、国連平和大学で世界中の学生たちに平和教育を行っていた米国人女性、リタ・マリー・ジョンソンによって生み出されました。

●“融合”の相乗効果

2002年のある日、ふとしたひらめきから、当時実践していた「クイック・コヒーランス(ハートと脳を同期させ洞察力を高める手法)」に「NVC(Non Violent Communication=非暴力コミュニケーション)」で学んだ共感の技法を組合せてみたジョンソンは、自分自身の本質的な望みと深くつながり洞察を得る、パワフルな相乗効果を実感。希望と活力があふれ、「このやり方は、多くの人の助けになる」と確信します。

身近な人々にやり方を伝えて共に実践と研究を重ねながら、ジョンソンは、これを一つの新しい技法として本格的に次世代に伝えたいと考え、基盤となった2つの技法の創始者に理解と了承を得て「BePeaceプラクティス」と命名。小中学校の教師たち向けの講座を積極的に開き、授業に取り入れることを推奨しました。

●コスタリカ大統領からの賛同

やがて、そんな教育界での活動がグローバルな財団「アショカ・インターナショナル」に表彰され、それを機に、当時のコスタリカ大統領だったオスカル・アリアス・サンチェス氏(ノーベル平和賞受賞者)からの賛同も得て、公立学校でこの技法を伝えるプログラムの導入が決定。結果的に10万人を越える教師と生徒たちにこの技法が伝えられ、教育界から様々な分野に広まっていきました。

●コスタリカから、新天地へ

ジョンソンはその後、この技法を広める次のフィールドを母国の米国アメリカと決め、帰国。より多くの分野に広く伝えるため「コネクション・プラクティス」という名称に変え、『Completely Connected(完全につながる)』と題した著書を出版しました。

この本が米国の名誉ある「ノーチラスブック賞(心理学部門)」を受賞したことも後押しとなって米国での認知度も上がり、現在は米国各地を中心に、コスタリカや日本の認定講師たちとも密に連携しながら、子どもからお年寄りまで様々な立場の人々に、「コネクション・プラクティス」が伝わりつづけています。

●「ラスール」に込められた意味

「コネクション・プラクティス」を伝える組織名や認定トレーナーの呼び名として使われている「ラスール」とは、ジョンソンが感銘を受けたコスタリカの抒情詩に登場する、子どもたちに平和を生み出す方法を教える19歳の教師の名前で、Rasur Foundation International のシンボルマークともなっている、一本の親木の根から子木が生まれるコスタリカの樹木名でもあります。

抒情詩の中では、主人公のラスールがまず子どもたちに智慧を伝えることで、親たちへ、村じゅうへ、とその智慧が伝わり平和が広がっていくのですが、「コネクション・プラクティス」も同じように、最初に子どもたちに伝えられたことで学校が変化し、それが家庭や地域社会を通して、さまざまな年代や分野の人々に広まってきました。

詩の中では具体的に語られていなかった平和を生み出す智慧の一つが、今、「コネクション・プラクティス」を通じて、現実の世界にも広がりつづけています。

●“つながり”は、希望のはじまり

「コネクション・プラクティス」を直訳すると、「つながり」の「練習」「実践」。共感と洞察の相乗効果と、“コネクション=つながり”は、多くの対立や断絶に満ちた今を生きるすべての人にとって、希望の種となるキーワード。そんな想いのもと、全国のラスールたちが各地で講座を開いています。ぜひご参加ください。
(こちらに明記されていない情報や、講座開催のご希望については、ラスールジャパンのHPから、各地のラスールやラスール・ジャパン事務局まで、お気軽にお問合せください)

新しい出会いを、ラスール一同、楽しみにしております。

<講座について>

「コネクション・プラクティス」は、現在、以下の講座を通して学ぶことができます。

◆パート1:「つながりのプロセス」…自分自身とつながるスキルを学ぶ

(どなたでも受講可能。2日間・計12時間。資料代を含む受講料…お一人税込36,900円)

共感力を高めるNVC(非暴力コミュニケーション)と、洞察力を高める「コヒーランス・テクニック」を融合させる相乗効果によって、自覚していなかった自分自身の本質的な望みに気づき、それを実現に導くスキルが学べます。コネクション・プラクティスの根幹で、実践するほど多くの気づきと変化が生まれる、シンプルかつ奥深い技法です。

◆パート2:「つながりの道」…相手とつながる技法を学ぶ

(パート1受講済の方は受講可能。2日間・計12時間。資料代を含む受講料…お一人税込44,400円)

専用のツールを使って、自分と相手の「つながりのプロセス」を丁寧にたどる「つながりの道」を床の上に作り、講師の誘導とともに実際の出来事をふり返りつつその道を歩きながら、共感と洞察の相乗効果によって、対立してしまった相手とのつながりを取り戻す、とてもパワフルな技法です。

◆パート3:「つながりの調停」…対立する二者につながりを取り戻す技法を学ぶ

(パート1・2受講済の方は受講可能。2日間・計12時間。資料代を含む受講料…お一人 税込52,800円)

対立関係にある二者の間に調停者として介入し、その二者の間の心からのつながりを取り戻すための技法です。これを行うことで、調停者を含めその場に立ち会うすべての人の心に理解と共感が広がり、大きな気づきや感動とともに、対立以前よりさらに深い結びつきがもたらされることが多々あります。

◆入門講座

(2時間。受講料:お一人 税込3,000円。別途、会場費などがプラスされる場合もあります)

パート1の概略を紹介し、技法をワンステップずつ体験していただく、パート1の味見的な準備講座です。

<認定トレーナーになるには…>

◆ファシリテーターになるためのステップ

  1. 「基礎コース1~3」を修了する
  2. 「ファシリテータートレーニング1~3」を受講する(トレーニングはコースごとの修了でコースごとに受講できます)

◆入門ファシリテーター(入門講座を開催できる)になるためのステップ

  1. 「基礎コース1~3」を修了する
  2. 「ファシリテータトレーニング1」を修了する
  3. 「基礎コース1」でファシリテーターを務める
  4. 「入門講座トレーニング」を修了する(ファシリテーターをする前に入門講座トレーニングを受けておくこともできます)

◆ラスール(認定トレーナー)になるためのステップ

  1. 「基礎コース1~3」を修了する
  2. 「ファシリテータートレーニング1~3」を修了する
  3. 「基礎コース1~3」でファシリテーターを務める
  4. 「ラスール検定コース」に参加し、認定を受ける(年に1~2回、日本で検定が行われます)